2018年01月01日

【乱離骨灰】終演!・・③

今晩は!
惜しいかな、年越しちゃいました!!!


お付き合いでのお酒とプライベートなお酒が毎日続き、幸せな日々を送っております、ドリル饅頭の中西です。

お酒は生活を豊かにしてくれます。
皆さん、お酒を呑む時は必ず、浴びるように呑みましょう!

まだ若い時分、べろべろに酔い、帰宅し、トイレに駆け込むと、今は亡き祖母からこんな事を言われました。

呑んだら吐くな、吐くなら呑むな!

その通りです!
その教えは今も頑なに守り続けております。


さてさて!!!

いよいよ最終回となります、【乱離骨灰】終演シリーズ。最終回は

​『グループ浅草

で、ございます!!一癖も二癖もあるあるキャラクター。
浅草の街で働き、そこに根付く人達。

浅草、雷門近くの老舗肉屋で働く看板娘、

千葉ゆうこ役には荒威ばるさん!!

荒威さんとは、今回、始めてお芝居を作らせて頂いたのですが、荒威さんと言う女優さんの存在、どのようなお芝居をなさるのかは、お稽古する前から出演されていた舞台を観ていたので知っておりました。

私、荒威さんのお芝居は大変、好みでして、まだお若いのにしっかりと役を自分に引き寄せる実力をお持ちです。でも、それをご本人は無自覚に行っている部分もあり、稽古でそれを目の当たりにした私は、非常に驚きました。

凄いな・・。

本当にそう思いました。何もこちらから言わずとも、既に荒威さんは、千葉ゆう子と言う役を序盤で完成させてしまっておりましたので私から荒威さんにお芝居の注文を出す時は本当に細かい部分のディテールを作り上げる為の注文、いわば『もう、これは欲なんですが』と、言う注文しか出してないような気が致します。

次々と器用に何でも出来てしまう荒威さんでしたので、私は演出で欲をかき過ぎ、それが逆にご本人を悩ませる原因になってしまった時期もあったと思います。父親の死が人生観をも変えてしまう過去を持つ千葉ゆう子。一体、彼女は生前の父とどんな生活を送っていたのだろうか。父親の死後、幾多の苦労を乗り越え、家業を続けているが、心の中には人に言えない闇を抱えている看板娘。

結果、荒威さん演じる千葉ゆう子と言うキャラクターは私が愛してやまない深く重い闇を抱えつつも立派に今を生き抜く強い女性と言う見事なキャラクターに育まれました。

私は最終的に千葉ゆう子と言う女性は、どんなキャラクターになろうとも、私がその人の今後を楽しく想像出来れば良しとしよう、そう決めてキャラクター作りを進めておりました。結果、それが思い描ける存在となった千葉ゆう子。彼女が、これから一体、どんな人と付き合い、どんな人生を送るのか、想像するのが非常に楽しみなキャラクターとなって頂けました。

そして、荒威さん、今回は歌も歌って頂きました!!
きっと歌も行けるのではないかと、勝手に思い込み、ご本人に何の断りもなしにぶつけてみたところ、存外、なかなかの美声で曲のイメージにもピッタリとハマっておりました!ご本人は本当にマイクで歌うと思っていなかったような感じでしたけど、そこで、生では歌えませんと断られてしまうのが怖くて、私は見て見ぬ振りをしてしまいました。

そう言った具合に、荒威さんにはですね、沢山の無茶振りを今回はしてしまい、感謝の気持ちでいっぱいです!
ただ、言い訳かもしれませんけど、無茶振りをすると言う事は、それだけ期待値が高いと言うこの裏付けでもあります。
期待が高いだけに無茶だと分かっていても

「一回、やってみて下さい」

と、お願いしてしまい、それが結果、荒威さんはなんとか面白くしてしまうのです。素晴らしい女優さんです。個人的には必ず、また何か一緒にお仕事したい役者さんです!!


荒威さん、本当にどうもありがとうございました!!!



【グループ浅草】

お二人目は​、これまた結構な量の
無茶振りを今回はしてしいました。


左京院鉄山役、立川がじらさん!


いやいや、もう、これは本当に冗談じゃなく誠に申し訳ない注文が多かったと思います、がじらさん。

完全に私の好みで演出をつけてしまった部分が多いので、かなり突飛なキャクターに仕上がってしまいました。

元々の左京院のイメージは「チャキチャキの江戸っ子、鳶職人」と言うのがイメージでございました。恐らくそうする事が一番、世界観にもスッと馴染みますし、見ているお客様にもすんなり入ってくるキャラクターになっていたのではないかと予想しておりました。

ただ、稽古をしていく中で、立川がじら演じる左京院の壊し方と言うのが、半端な壊し方ではなく、こちらの想像を遥かに超えてくるパフォーマンスで演じてくれるのです。

それにこちらがお応えないのは粋じゃない、と、思ってしまい、私も面白がって調子に乗り、どんどん一緒に当初の左京院のイメージを壊しまくり、最終的には最初とは全く違う左京院鉄山が出来上がりました!

こちらの脳みそをガンガン揺さぶってくれるがじらさんのお陰様で、私は、なんだか開けてはいけない新しい扉をついに開いてしまったような感覚です。

最初のイメージを完全に捨て、全く別の新しい物を作るのと言う行為は、演出にとって勇気の要る事は勿論のことですが、それとは別に割と多くの時間と体力も同時に消耗していきます。

がじらさんの凄い所は、これは、本当に良い意味でなのですが、そんなの御構い無しに、どんどんぶっ込んで来ます。

がじらさんの稽古で、私は本当に良く笑っておりました。
何でしょうね、多分、がじらさんのお芝居って「私のどストライクゾーン」なんでしょうね、きっと。
恐らく、同じシーンで絡んでいた共演者は、皆さん、こう思った事でしょう。

受け答えの予想が全く立てられない!

そうです。恐らく、こう言ったらこう返ってくるだろうというこちらの予想は、ほとんどの場合、がじらさんには通用しません。でも、それは、がじらさんが天然とかでそうなってるという事ではないのです。私も最初は、何て天然な方のかな、と、思っていたのですが、でもそれは、どうやら、そうではなく、ガジラさんは意図的に、そうなさっている場合が多いのだと後から気がつき、私は更に驚愕を致しました。

(わざとやってたのか・・何者なんだ)

普段は落語家と言うお仕事をされておりますので、私どもとは、多少、演技の組み立て方や受け答え方が違うのは分かっておりましたし、実社会においても、そう言った異業種間交流と言うのは普段の生活の中から存在しているので、私は今回、役者さんの中に混じって落語家さんが居ても、全く問題ないと考えておりました。会話でのトーンの食い違いは、普段の生活の中にでさえ、良くある事です。そう考えれば、役者、落語家、モデル、アイドル、みんな、人前に出るお仕事ですが、見せ方は、それぞれに違います。

恐らく、がじらさんは稽古序盤の段階でかなり遠慮なさって、他の方の様子を見ながら、無難なお芝居をされておりました。それが最後は自由奔放な演技プランで演技をしてくださるようになったのが私には凄く嬉しくて、伸び伸び楽しんで演じて下さるがじらさんに対し、共演者も上手く絡んでくる。良い相乗効果が生まれ、結果、私が求めていたシーンとしての意図をより深める事が出来ました。

この場をお借りし、がじらさんにお詫びを一言。稽古の後半で、がじらさんが断れない性格だと知った後、急に

「がじらさん、リコーダー、吹けますよね」

稽古期間もほとんどなく、無茶振りとは分かっておりました、が、そちらの方が面白くなりそうでしたので、そうさせて頂きました。
申し訳ございませんでした!!が、流石、がじらさん!ちゃんと本番ではリコーダーを生演奏されておりました!

がじらさん、また機会があれば是非、一緒に作品を作ってみたい魅力的な役者さんです。


本当にありがとうございました!!!



さてさて、いよいよ、最後となりました。

今回、ご出演下さった、私の先輩に当たります、

田浦順子役、杉山薫さん!!!


田浦順子、通称、順子ママ。
カラオケスナック「甘えん坊ハウス」のママさんです。

​杉山さんは、私が初めてお芝居を始めた時に所属していた劇団の先輩でございます。
やはり先輩と言うのは何年経っても頼りになるもので、今回は、色々な面で私の影の支えになって下さっておりました。公演とは全く関係のない色んな愚痴、お芝居での相談、飲みたい時には、お酒もお付き合い頂きました。大体、オールオッケーで、とにかく何でも受け入れて下さり、本当に今回は頼らせて頂きました。なかなかこの歳になると、無償で人から助けて貰える事って、無くなってくるのですが、杉山さんには、無償の愛で、助けて貰えました!!

お芝居でも、順子ママと言う、恐らく私が記憶している中では一度も演じた事がないであろう、飛び道具的な立ち位置で、杉山さんが今まで積み上げてきた役者としてのキャリアを全てかなぐりすてるぐらいの冒険をして頂きました。

一歩間違えれば、大変、失礼なキャスティングです。キャリアがある方に、このタイミングで実験的な役と演技をお頼みするのは、割と勇気の要る事で、今回は、ダメ元でオファーしてみたのですが、これが、まぁ、ビックリするほど事務所との出演交渉等、何の問題もなくトントン拍子で出演が決定。

まさかの展開で、一旦は喜んだものの、それもつかの間、徐々に、本当に杉山先輩怒り出さないか?大丈夫なのか?と言う不安も正直、起こりました。それはそうです!
ひょっとしたら、稽古を始めて、やっぱりこういのは・・と、言わる可能性だって、ゼロではない。もし、そうなったらどうしようか、と、言う不安が出てしまうのは仕方ない事です。
いよいよ稽古が始まり、すぐにその不安は消え去りました。意外や意外!!杉山先輩、結構、楽しんで稽古をしているではありませんか!?何なら自ら手を汚すような危険な演技もされている。もっと言うと、それに歓喜しながら何度も自ら進んで手を汚しているようにさえ見えました。

先輩って、凄い。
先輩って、偉大。

もう、その姿を直に見せて頂けただけで、私は今回、乱離骨灰をやった甲斐がありました。
改めて先輩に色々と教わり、これからの糧となる「種」を沢山、頂きました。これを小劇場界という大きな畑に撒き散らし、ちゃんと芽が出るように育てます!!

わたしにもいつか後輩と呼べるような人が出来たら、杉山さんと同じように、現場では支えにならないといけないな、と、思いました。

演技は、私の要求を全て飲み込み、黙って黙々と職人のように演じて頂きました。

本当に感謝です!!

杉山さん、ご出演、本当にありがとうございました!!!!

と、言う訳でございまして、軽うじて、年をまたいでしまいましたが、乱離骨灰、ありがとうございました!!

そして、ドリル饅頭を今年もよろしくお願い致します!!!



それでは、昨年のお礼と新年のご挨拶でございました。


今年一年、皆様のご多幸とご発展を心よりお祈り申し上げます!!!

posted by 中西広和 at 01:13| Comment(0) | 活動中! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月29日

【乱離骨灰】終演!・・②

今晩はでございます!


​​と、言う訳でございまして、年末ですので、少々お酒もたしなみながら、どんどん書いていこうと思います。




終演その②
今回はグループ都庁でございます。

まずはー・・・

都知事、郷出百合子役、たにぐちいくこさん。

たにぐちさんとは、もう古いお付き合いになります。それこそ、10年以上のお付き合いとなるのですが、たにぐちさんのポテンシャルの高さは、昔から良く存じ上げておりまして、今回は、ほぼ、当て書きと言う大胆な行為に打って出てみました。
たにぐちさんは、鋭い感覚でお芝居をする方ですので、破天荒な型破りな役を振りますと、本当に既成の枠に囚われない自由な演技をして下さいます。時として自分自身を制御不能な状態にまで追い込み、抜群に面白い演技を見せて頂けるのですが、制御不能な時でさえ、ご自分を見失っていると言う訳ではなく、

「今のはちょっと自分でもやりすぎたな、と、思いました」

と、きちんと自分自身が飛び出したしまっている時の演技を自覚をされているので、とても演出がつけやすい役者さんです。

今回の都知事は、コスプレと登山が趣味と言う設定。
コスプレの趣味を生かし、普段は都知事と言う身分を隠し、一般市民に紛れ、社会情勢や市民生活から情報収集を行っている特異なキャラクターでした。

ただ、この特異なキャラクター、問題も多くありまして、台本上だと、コスプレをどこまで本気で楽しんでいるのかが良く分からないセリフが多いのも事実。コスプレを楽しんでいるのかと思いきや、それは変装だと言うニュアンスの事を言ってみたり、コスプレに関して本気の発言もしている。
となると、どこまでが本気のコスプレで、どこからが、都知事としてのカモフラージュなのか、線引きが非常に曖昧な状態でした。そこをたにぐちさんが、一体、どう言う処理をされたのか、実は私も良く分かっておりません。
ただ、一つ分かっている事は、

違和感なく全て成立させていた!

と、言う事です。これはとんでもない事です。感情の流れなどは一切、無視した無茶なセリフも多かったので、そこを難なくあっさり乗り越えてしまうたにぐちさんは、私の良く知るたにぐちさんで、今回もその期待を裏切る事なく、大いに応えて下さいました。
たにぐちさんは、私が演出で出す注文に対して、何一つご自分の意見を述べる事なく、二つ返事で「はい!分かりました!」と、仰って下さるので、私は絶大な信頼を寄せております。たにぐちさんが今まで、分かりました、と、言って出来なかった事がないからです。私から言わせると、とんでもないモンスターです。到底、私だったら出来ないような事もたにぐちさんはあっさりやってのけてまうのです。
たにぐちさんは、恐らく天才なんだと思います。 そのようなお方が私の作品に幾度となく出て下さる事に感謝の意を表します。たにぐちさん・・・

本当にありがとうございました!!

また是非、ご一緒したい役者さんです。




その都知事のライバルとでも言いましょうか、都庁では、都知事の政策特別秘書と言う役がございましてた、

篠塚正剛役、芳賀晶さん!!

多分、役名、役者名、どちらも、読み仮名をつけないと、きちんとよめなさそうですので、フリガナをお付け致しますね。

しのづかせいごう役、はがひかるさん

この読み方が正解です。
普段は熱帯と言う劇団で活動をされている芳賀さん。芳賀さんとは共演歴はあるものの、私の作品に出て頂くのは初めてでございました。芳賀さんの演技力がズバ抜けて良いのは、その当時から身をもって感じていたのですが、そのポテンシャルが今回、更に上がっていたことは私にとって嬉しい誤算でした。

芳賀さんのお陰様で、私が理想とする「篠塚正剛政策特別秘書官」を作り上げる事に見事、成功致しました。篠塚は所謂、分かりやすい悪の根源。自分の私利私欲の為なら、どんな悪事にも手を染める事が出来る人間。陰険、陰湿、陰鬱、とにかく派手さのない「陰」の塊のような、汚くねちっこい人間を作り上げたかった。そこを芳賀さんは良く理解して下さり、見事に演じて頂きました。
芳賀さんならではの篠塚は、出番の多い少ないに関わらず、強烈なインパクトを観る者の脳裏に焼き付けたのではないかと思います。
恐らく、今回、一番、難しいセリフが多かったのが、この篠塚という役。専門的な知識やインテリジェンスに富んだ陰湿なキャラクター故、セリフ量も膨大なさで、そのセリフを口早く一気に吐き出す。これは芳賀さんでないと出来ない芸当です。
この役が出来るのは芳賀さんしか居ないと、当初から決めておりましたので、他の役者さんでの篠塚は全く考えておりませんでした。もし、出演オファーの時点で芳賀さんにお断りされていたら、篠塚と言う役は、全て書き直さなければならなかったし、そうなると、世界観が少し弱くなってしまうなと、不安を感じていたので、芳賀さんにご出演を頂き、今回は本当に良かったと思います。芳賀さんの長所と言うか、得意技と言うか、まぁ、いささか稚拙な表現ですが、とにかくセリフを一息で限界まで繋げて言う、と、言う技をお持ちです。単純に一息でどれだけ長く言えるかなんて、レベルではなく、一息で言いつつ、全ての内容は、きちんと伝わってくる、これが芳賀さんの凄い所なのです!!

この芸当はですね、もう、冗談抜きで是非、若手俳優は盗んだ方が良いと思います。本当に凄いし、参考になるから。私には持っていない凄い武器をお持ちの芳賀さん。この人も天才なんだと思います。芳賀さん・・・

ご出演頂き、本当にありがとうございました!!

また、違った役で出て頂きたい本当に素晴らしい役者さんです。


そんな芳賀さん扮する篠塚とつるんでいた東京都治安維持局局部長、

鈴木白百合役、土屋愛貴さん
すずきしらゆり/つちやあき


土屋さんとは今回、完全に初めましてでございます。実は今だから言えますけども、「鈴木白百合」の役が全く決まらず、本当に最後まで悩んでおりました。実際、決まったのは情報公開日の一週間前でした。
それぐらいギリギリまで決まっておりませんでしたので、万が一情報公開日までに決まらなかった場合、最悪、女性から男性に設定を変更し、私が女装して演じようかとも考えておりました。ただ、そうなると完全に面白い要素が沢山、乗ってしまいますので、最終手段として考えてはおりましたが、そうならなくて本当に良かったです!!

また、鈴木役の土屋さんも、イメージ通り役にハマっておりました。
今回は時間の都合で鈴木白百合と言う人間のバックボーンなりが少ししか描けなかったのですが、実は鈴木白百合だけのお話しを書こうと思えば、それだけで一本お芝居が出来てしまう設定でした。
簡単な鈴木白百合のプロフィールです。

・鈴木白百合(27歳)
・出身地:東京
・血液型:A型

略歴
生まれて間も無く、東京都練馬区にある孤児院に引き取られ13歳までを過ごす。
13歳の時に孤児院は、都からの助成金を断たれ運営が立ち行かなくなり、廃院に追い込まる。
廃院後、白百合は路頭に迷い一時は路上生活を余儀なくされるが、住み込みのアルバイトをしながら何とか自立への道を掴み生計を立てる。ただ、この時期は、廃院へ追い込んだ都への報復と都政転覆を自らの中で密かに誓っている。
昼間はコンビニてアルバイト、夕方からは定時制の学校で勉強にいそしみ、学校が終われば明け方まで寝る間を惜しんでホステスとして働く、三足の草鞋で大学卒業までを目指した鈴木白百合。
大学卒業と同時に念願の都庁へ登庁。

ざっと、こんな感じです。
ここまでは、土屋さんには説明をしておりませんでした。説明せずとも、演じる事が出来そうでしたので、敢えて伝えず、何か聞かれたらお応えする形を取りました。結果、バックボーンや生い立ちなどを細かく聞かれる事は無かったのですが、それでもイメージ通りでしたので、結果オーライです。
とにかく土屋さんのお芝居はブレないですね。恐らく、全出演者中、一番最初の本読みから立ち稽古、本番まで、一番、変わらなかったのが土屋さんだと思います。もし、ご本人から変えてます、と、仰られるてしまうと、これは大変、失礼なお話しなのですが、多分、芝居自体は、全くブレてないと思います。

盤石。

実際、ブレないと言うのは、もはや武器にもなるし、それが役者としての強さなんだと言うことを私は今回、土屋さんから学ばせて頂きました。何回やっても同じ事が出来ると言うのは凄い事だと思います。私はしょっちゅう芝居がブレるので、まだ土屋さんお若いのですが、ポンコツ役者の私は見習うべき点が多々ございました。

今回はギリギリのオファーとなりましたが、次回からはもっと早くに出演依頼のお声がけを致します。

土屋愛貴さん!
ご出演頂き本当にありがとうございました!!!





そして、グループ都庁の最終兵器、東京都都市整備局局員、

中野一男(マムシ)役には、田中嘉次郎さん!!


田中さんとは何度か共演し、客席からも何度かお芝居を見させて頂いており、もはや勝手知ったる仲なのでございます。

田中さんとは、以前から「いつか出て下さりさい」と言うお話は何度もさせて頂いていたのですが、こんなに早く実現するとは思っておりませんでした。念願叶って本当に嬉しく思いました。

今回のマムシと言う役は、割とデリケートな設定でしたので、そのデリケートさを演じきるには田中さんの演技力が絶対的に必要でした。顔の皮膚の一部が蛇の鱗のようになってしまう病。
医学的には「先天性魚鱗癬(せんてんせいぎょりんせん)」と言うのですが、これは近親交配などが原因で魚鱗癬の子供が生まれてしまうケースがある、と言う報告があります。

私は重度訪問介護などのお仕事をしていた時の経験から、過去にこの症状をお持ちの方を担当した事がございます。たまたま私が担当した方はとても明るい方で、私がお芝居をしている事をお話しし、いつか魚鱗癬の詐欺師が出てくるようなお話しを作って欲しいと、とても気さくにお話しして下さいました。私はご自分の置かれた境遇などを屁とも思わず、次々と面白いアイデアを出してくるその方に、当時、驚きを隠せませんでした。今回のマムシのアイデアは、その方とお話ししたものがベースとなり、作り上げました。こう言う事を役者に伝えると重く受け止めてしまう方も居るのですが、田中さんの場合は、それをしっかり受け止め、暗くなり過ぎず演じてくださり、今回のお話しのテーマでもあった人の心の中に存在する「闇」をとても良い塩梅で表現なさって下さいました。

これは元々、田中さんの持つお人柄が優しく温かいお方なので、マムシと言う人間の厚みと積み上げを行う作業過程で、田中さんの根っこにあった実直さ、真面目さなどが上手く噛み合い、結果、マムシと言う素晴らしいキャラクターになったのではないかと思っております。

田中さんも非常にデリケートなキャラを非常に悩みながら、しかし文句一つ申さず作り上げて下さった事に私は感謝の気持ちでいっぱいです!!


田中さん、本当にありがとう!!!


と、言うわけでございまして、年の瀬に乱離骨灰を振り返っておりますが、皆さま飲み過ぎてはおりませんか?

私は仕事の関係で乱離骨灰が終わった翌日より、休む事なく毎日呑み続けております。

恐らく明日まで呑みは続くこととなるのですが、今日あたり少し肝臓がお疲れのご様子。今日は程々にしようかと思っております。

ただ、そうは思っていても、実際、その場におりますと、楽しい雰囲気に飲み込まれ、気づくと割と飲んでしまっているのが私の悪い所でございます。

次回の記事は乱離骨灰のキャラクターの中でも特に猛者揃いのチームになってしまった

【グループ浅草】

で、ございます。
とっても楽しく書きますので、お楽しみに!!


それでは、またっ!!!


posted by 中西広和 at 19:44| Comment(0) | 活動中! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月27日

【乱離骨灰】終演!・・①

今晩はーーーっ!

ドリル饅頭第二回公演
「乱離骨灰」

大きな事故もなく無事に閉幕致しました。

ご来場頂きましたお客様、関係各位に深く感謝を致します!!

​誠に有難うございましたーー!!

と、言う訳でございまして、今回も終わりました。
もう終わってから一週間以上も経つのですね。
公演中の一週間は長く感じたのに、終わってからの一週間は、異常に早い!!!

タイトルにもあります通り、今回の記事はですね、乱離骨灰を終えて色々と振り返る「その①」でございます。

総勢で11名のキャスト、大きく分けて3つのチームを作っておりましたので、振り返りブログは3回に分けて、それぞれチーム分けしたキャストと、その役柄、登場人物などを感謝の気持ちを込めて語って行こうと思っております。


勿論、全て年内にっ!!!


初回の今回は、



グループ新潟


​でございます。

次回は【グループ都庁】
最終回は【グループ浅草】

そんな順番で続いて参りますので、楽しみにお待ち下さいませ。






とにかく!!

乱離骨灰、ドリル饅頭の第二回目の公演と言う事でしたので、いよいよ、お客様からドリル饅頭の真価や方向性がきっと問われる、非常に重要な公演になるな、と、最初っっっから気を引き締めて取り掛かりました。故に、全身全霊、精一杯、、、力一杯、胸いっぱい、、、幸せいっぱい、乱離骨灰、、、ええ。一生懸命、執筆し、演出をさせて頂きました!!

今回の作品はミステリー作品と言う事もあり、久しぶりにきちんと勉強し、調べ物はちゃんと調べまして、丁寧な下準備をしてから脚本を書き始めました。
伏線の張り方、回収の仕方など、随分、悩みながら書きましたが、実際は頭の中で一回、組み立てた物を丁寧に書き進めておりましたので、書き始めるまでが今回は非常に時間が掛かりました。

恐らく執筆に掛かった時間は、通常の倍以上、前回の旗揚げ公演「Tsuru」の3倍以上の時間を要したと記憶しております。

今回は、ただ作品の筋を書けば良いってもんでもなく、それぞれのキャラクターの生き様や、面白さも加味した上での執筆作業となりましたので、非常に神経を集中させながら、慎重に慎重に書き進めて参りました。

ここからは、観た方にしか分からないと思うのですが、諸星あずなさん演じる「ハル」と、中尾ちひろさん演じる「ナツ」の姉妹。

ご覧になられたお客様は今一度、思い出して下さいませ!!

中尾さんと諸星さん、お二人は、稽古を始めた当初、一度、共演した経験もございましたので息がピッタリ合っておりました。1度目の稽古で、既に姉妹としての演技を二人とも成立させていたのですが、私が今回、求めていたものは「本物に限りなく近い姉妹」です。
息が合ってはいるものの、姉妹としては、なかなか本物の姉妹のように深い所までは踏み込まず、お互いの距離感を探っていく感じが強かったのですが、稽古の中盤ぐらいを過ぎた頃、ある日の稽古でふと「来たな」と、言う瞬間があり、そこからは一気に姉妹感が高まりました。稽古を追うごとにその繋がりは深く強いものとなり、本番では本当の姉妹のようにお互いの感情をぶつけ合うまでになりました。

諸星さんは、非常に今回の役所に戸惑いながら、ずっと悩み、足掻き、役を必死に掴みとろうと頑張ってくれました。
それは、そうだと思います。今回のナツのような役は、今までご経験が無かったかと思いますので。

『初めての役に挑戦!』

良く目にしたり耳にするフレーズですが、実際は、そんな簡単に口に出来るような生易しいもんじゃーござーません!!

やった事がない、それは、つまり、その引き出しが自分には無いということです。無い引き出しをゼロから作るには、かなりの時間を要します。早くて一年、丁寧に作るなら数年の時間を要します。ただ、ドリル饅頭にも、諸星さん自身にもそんな時間は無いので、今持ってる引き出しから、新しい物を作り出さなければなりません。

実は既存の物から新しい物を作る方が、非常に難しいかったりします。何とか新しい扉を開こうとする諸星さんのお姿を見て、私は敢えてすぐには手を差し伸べませんでした。いよいよ、もう、どうしたら開くのか、諸星さんの思考回路もオーバーヒートぎりぎりだな、と、判断した時にのみ、ほんの少し冷却を促すと言う方法を取りました。そこに至るまでは必死に何かを掴もうと、持ち前の明るさで周囲に笑顔を振りまいていたものの、内心は、ずっと高い意識を保ったまま、一人静かに考え悩み続けて下さいました。
諸星さんご本人が悩みに悩んで、最終的に生み出して下さったナツが、本番で皆様の前にお目見えしたナツです。

ナツは、本当に大変な役だったと思います。

最後の最後に・・・。

と言う、怪物を演じなければならなかった訳で、キャラの作り方として、まず台本で全てを理解し、それを知った上で、結末から逆算し、冒頭を作り上げていかなければならない訳です。更にナツに関して申し上げますと、深く掘り下げれば掘り下げるほど、つじつまの合わない部分が沢山、出てくるのです。また、私もそれを知った上で書いていた部分もあります。
そう言ったつじつまの合わない人間こそがナツと言うキャラクターです。

それらを全部一つに繋げて、演じきると言うのは、創作過程におて、並みの精神力では、なかなか作り上げる事は出来ないと思います。

一つ言えることは、元々、諸星さんが活動されているバクステ外神田一丁目というホームグラウンド。そこはプロ意識を高く持っていないと自分が簡単に消え去ってしまうと言う、非常に厳しい世界。普段からそこに身を置いている事が、今回の乱離骨灰でナツが生きている厳しい世界を生き抜くキャラを作る上においても、諸星さん自身、良い置き換えが出来たのではないかと、私は考えております。


ナツは、どんな状況にも耐える前向きさと元気の良さが必要不可欠である事、これは私の中で今回の絶対条件でした。

一見、ウブで素直で真面目で、熱意ある女性が、ラストのあの一瞬にどう繋げていくのか、どうしてそうなったのか、観ているお客様が納得出来るような人物を作り上げる、ナツに関してはそれが最大のテーマでした。


私は諸星さんがナツにどこまで入り込めるかが、乱離骨灰という作品の世界観と、全ての物語の謎を明かすキーマンだと考えておりました。諸星さんは、そのとても重要な役柄と役割を見事に理解し、演じて頂いたと、心底、感謝致しております。

この場をお借りし、感謝の気持ちを
述べたいと思います。




本当にありがとうございました!!




さて、そんなナツのお姉さん役、盲目の三味線弾き

「ハル」役には中尾ちひろさんに演じて頂いたのですが、これも本当に大変な役だったのではないかと思います。

盲目の演技。これは一歩間違えると観ているお客様から大変なバッシングを受けてしまう非常にデリケートな役の設定です。
そこを私の方で、何とかそうならないように、本人とも話し合い、作り上げて行きました。
中尾さんがある日、突然、稽古中に寄り目になりました。
私はその演技を見てハッとし、度肝を抜かれました。
中尾さんは盲目を突き詰めた結果、自然と寄り目になっていたのです。

素晴らしいの女優魂です。

これは彼女に私が今回、凄く感謝している部分なのですが、ここまで役に突っ込んで演じて下さるとは、失礼ながら想像しておりませんでした。いつもおなかポンポンショーと言う劇団で同じ劇団員として活動している私達ですが、そこでは、どう笑わせるか、どう落とすか、どこまで下らなさを出せるか、と言う勝負をすることが多い現場ですので、中尾さんから笑いを封印するということは、普段の中尾さんからすると、羽を捥がれた状態で、さあ、大空へ羽ばたきなさい、と、注文を出したようなもんです。

普通なら怒りますよ、そんなもん!!

でも、中尾さんは文句一つ、言わず、徹底的に役を自分の中に落とし込み、弾いたことのない三味線までをも見事に弾いて頂き、ナツの姉を演じて下さいました。

本当に素晴らしい演技者です、中尾さん。


ありがとうございました!!





ハルとナツの父親役、
「大林観月」役には福田英和君を起用。

この方との付き合いは、もうそれこそ知り合って10年以上にもなるのですが、今回は味わいのある飄々とした演技で観月を演じて下さいました。

彼の持ち味は、真面目さです。稽古の段階から常に本番を想定しているので、私が逆に戸惑う時もあります。
本番では、こうなるんですよね、とか、本番もこれと同じですよね、とか、まだ私でも少し先になってから考えようとしていた事を、演出家より先に想像しながら芝居を作り上げていって下さいます。

福田君に言われ、初めて気づき、ようやく私も考える出す事が多々ありました。​
それぐらい福田君は色々と頭の中で想像し、台本には描かれていない人物像や、背景などを踏まえ、更にはそれが観月以外の他の人の分までも想像し演技しているのです。なかなか映像慣れしている役者さんなどは、そこまてま考えてくれません。あくまでも舞台、いわゆるライブですので、編集など全く効かないナマモノですから、リアルタイムでお客様にお届けする事を考えますと、本来はそこまで考えなければならないのですが、さういった根本的な事を理解している役者さんは居そうで、滅多に居ません。
福田君はそれを常としてやってのけてしまう非常に魅力的な役者さんです。

乱離骨灰の作中では、登場数こそ少ない観月でしたが、しっかり、ハルとナツの父親としての存在感を残せたのではないかと思っております。

福ちゃん、本当にありがとうねっ!!!



ハルとナツの叔父さん役、
「清水雷蔵」に西永貴文さん。

西永君は、実のところ、過去に僕の作演した作品のほとんど全てに出演されております。演技には絶大な信頼を私は寄せております。
ブランクが9年ほど有ると、ご本人はおっしゃっておりましたが、そのブランクを全く感じさせないポテンシャル。

しかも、私の作品では、いつも結構なセリフ量ですし、お任せする役も重要な役柄が多いです。そして、今回の雷蔵役。ヒールな役柄を見事に演じて頂きました。西永さんでないと、あの厳格で不器用なハラスメントの塊のような雷蔵叔父さんは演じきれなかったと思います。

昔から西永君の間の取り方は、独特で恐らくご本人は無自覚だと思うのですが、それが私の作品にはピッタリと合いますので、これからもタイミング合えば出続けて頂きたい私の知る数少ない貴重な存在です。

また是非、今度は違った役で出て欲しいとら思っております!!




西永君、次も宜しくねっ!!!



​はい、と言う訳でグループ新潟は、
以上となります。
新潟在住で、浅草へ状況した登場人物の方々をご紹介させて頂きました。
ちなみに、これは、オマケなんですけども、劇の中で最後にナツが破り捨てる


「父親が雷蔵に宛てた手紙」

と言うのが小道具として毎回登場してたのですが、封筒に書かれてた住所は、下記住所です。



新潟県上越市西元町4-19-7



です!!!
ここに、ハル、ナツ、雷蔵が住んでると言う事になります。

良かったら行ってみて下さい。
ナツやハル、雷蔵さんに、もしかしたら会えるかも、しれません、よっ!!!


ま、もしかしたらですけどねっ!!


それでは、次のグループ都庁までお待ちくださいませ!!


失礼しまっす!!!!
posted by 中西広和 at 19:12| Comment(0) | 活動中! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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